嫌いな上司との付き合い方は?イマドキ社会人が考える「理想の上司像」と現実まとめ

目まぐるしい勢いでグローバル化が進む現代社会。日本人は“礼節を重んじる”と称され、一般的なマナーにおいては世界から高い評価を得ていますが、ビジネスシーンにおいては少々注意が必要かもしれません。

社会人なら誰でも、一度は職場の人間関係で悩んだことがあるのではないだろうか。インターネット上の掲示板には、上司に関する悩み、あるいは、上司にあたる人物からの部下に関する悩みがしばしば書き込まれては、賛否を巻き起こしている。

将来自分が部下を抱えるようになった時、部下にとって良き上司となれるように、世間でどのような上司が歓迎され、反対にどのような上司が敬遠されているのかチェックしておこう。

社会人がコミュニケーションを取るのが苦手な相手1位は「上司」

ある調査機関の調査によると、社会人の47%が「コミュニケーションを取るのが苦手な相手」に「上司」を挙げた。

その理由として最も多かったのは「気をつかうから(45.7%)」だった。2位は「本音を言えないから(35.8%)」、3位は「相手を尊敬できないから(34.6%)」。他にも、「相手の言っていることが分からない」、「その場全体の雰囲気が悪い・暗いから」などの意見が寄せられた。

調査を実施した調査会社は、パワーを持つ相手とのコミュニケーションは憂鬱に感じるのではないかと分析している。

嫌な上司は「意見を聞いてくれない」、「失敗は部下のせい」

上司とのコミュニケーションにストレスを感じている人が多いのは明らかだ。そして、それ以上に、職場における「嫌な上司」の存在は、たとえ仕事自体が楽しくても働く意欲を失わせるものだ。

まる出版の調査によると、20代から50代のビジネスパーソンが「上司にとられて嫌だと感じる行動」の1位は「こちらの意見を聞いてくれない」、2位は「失敗は部下のせい、手柄は自分のおかげ」、3位は「相手によって態度を変えすぎる」が挙げられた。

以下、4位は「良い時は認められず、悪いときだけ怒られる」、5位は「無理難題を押し付けてくる」、6位は「過去の成功体験を押しつける」と続いた。

既に部下のいる人は、自分がこういった行動をとっていないか振り返ってみるのがよさそうだ。

対応に困る人多数 上司からのSNS友達申請

上司との付き合い方という点では、SNSで上司から友達申請が届いた場合も悩みどころだ。

調査会社の調査によると、20代会社員で「上司からSNSでつながりを求められた(友達申請を受けた)ことがある」という人は55.5%。

申請を受けた時の対応としては、「快く承認した」と回答した人は23.4%に留まり、最多は「仕方なく承認した」で37.8%。「無視した」や「保留にした」とする人もそれぞれ2割弱という結果に。

申請する理由を上司に聞いたアンケートでは、「仕事のやりとりをスムーズに行いたかったから」、「共通の話題を見つけたかったから」など、コミュニケーションを円滑化する目的が多数を占めたが、部下にとっては困惑や悩みの種にもなりうるということは心得ておいた方がよさそうだ。

部下がついて行きたくなるのはどんな上司?

反対に、部下に好かれる上司とはどのような人物なのだろうか。特に、初めて上司という立場になる時は、部下とどのように接するべきか悩むものだ。ある女性がインターネットで「部下との良い関係を保ちつつ、しっかり指導できる上司になるためにはどうしたらいいのでしょうか?」と相談したところ、様々な反応が返ってきた。

「同じ目線で話す」、「自分のことを棚にあげて物を言わない」、「嫌われてもいいから、言うことは言う。誉めるときは誉める。部下は全力で守る。部下を信じて任せる、でも、責任は取る」等々、どれも具体的で、なるほどとうなずきたくなる意見が並んだ。

同じサイト内の「今まで出会った素敵な上司」についてのスレッドでは、「厳しくても優しくて、偉ぶらない」等、ミスをむやみに叱責せず、優しくフォローする上司が強い支持を得ていた。

嫌な上司は反面教師に、自分の思い描く「理想の上司」を目指そう

若手社会人なら、誰もが上司との関係である程度苦労しているはず。理不尽に叱責されるといったような目立った不満は無くとも、なんとなく合わないと感じてストレスをためてしまう人もいるだろう。

そんな時は、悩みを共有できそうな同年代の同僚や職場以外の友人と話して気晴らしをしよう。仲間たちと上司についての愚痴をこぼし合う中で、おのずと自分にとっての「理想の上司」像が見えてくるだろう。

そして将来部下を抱える立場になった時には、自分が描いた「理想の上司」像をいつも頭の片隅に置き、それと比較しながら自分の行動やふるまいを振り返ろう。たとえ自分が上司に恵まれなかったとしても、腐らずその経験から学ぶ姿勢を保っていれば、それは常に自分自身を戒め、職場での良好な対人関係を導いてくれるはずだ。

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