チャコールラテ(竹墨の黒いラテ。ゴス・ラテとも呼ばれる)から、ムーンミルク(スパイス入りホットミルク)まで、インスタのフィードにはたくさんのヘルスフードの写真が溢れました。
しかし、クリスマスが近づいてきた今、そろそろ2019年は何が流行るのだろうと気になってくるのでは?!
ありがたいことに、ホールフーズ(Whole Foods)が来年のショッピングリストに乗るであろう、インスタ映え確実のアイテム予想を発表してくれた。
アボカドアイスクリームから海藻入りバターまで、注目のアイテムは以下の通り。
パシフィック・リム(環太平洋)の香り
ホールフーズによると、来年、同チェーンの棚はパシフィック・リムの味に独占されそうだという。
アジア、オセアニア諸国や南北アメリカ太平洋岸の影響を色濃く受け、グァバやドラゴンフルーツ、パッションフルーツといったカラフルなフルーツが、ゴジベリー(クコの実)に取って代わりそう。
ジャックフルーツ(プルドポークの代わりによく使われる)の需要が高まり、羅漢果(甘い味のフルーツ)が天然の甘味料として使われていることから、砂糖や肉の代用品の人気も出てきそうだ。
プロバイオティック(体に良い働きをするバクテリア)
プロバイオティックが健康にいいという説にまだ十分な証拠はないものの、サプリの人気は上昇中だ。
ホールフーズによると、ウェルネスにフォーカスしたブランドは既に、広く支持されているプロバイオティックを含有したグラノラやペースト状のナッツ、スープを発売している。
ヘンプをベースにした製品
CBDオイル(カンナビジオール)がよく見出しに取り上げられ、不安症状を軽減しようとヘンプを主原料とした製品を求める人が増えている。
だから、業界がその流れを捉え、食品大手ホールフーズが「ヘンプ由来の製品が、幅広く流通させることによってではなく、口コミによって、主流に登場する」と言うのも驚きではない。
罪悪感なしのアイスクリーム
罪悪感ゼロのスイーツを求めるヘルス志向の人にとって、ビーガン向けから低カロリーまで、このところのテーマはアイスクリームが間違いなくトップ。
来年、冷凍食品業界は、アボカドやフムス、タヒニ(生ゴマのペースト)といった味を増やしてスーパーの棚を飾り、さらに成長しそうだ。
植物ベースの食品
ゆるいベジタリアン人気のおかげで、肉を食べない人が増え、植物ベースの食品の売り上げが急上昇している。
マーケットではマッシュルームが大人気。スナックとして卵の白身のチップスの人気も上昇中だ。
海にインスパイアされた風味
近年、海藻スナック人気が高まっているが、まだ始まったばかりだとホールフーズはリポート。
海藻入りバターや昆布入りヌードルといった海の植物を使った食品がビッグになるだろうと見る。
スイレンの種を作らませたスナックや、藻を配合した植物ベースのツナの代用品や、オメガ3たっぷりのクリスピーな鮭皮などが、2019年のアジェンダになりそう。
ヘルシーな脂肪
高脂肪(ロカボ)ダイエットが大人気で、フィットネス・インフルエンサーたちはケトジェニックやパレオといった糖質制限ダイエットを称賛している。
そんなトレンドを背景に、消費者は高脂肪を摂取しようとココナツバターたっぷりのチョコレートからビーガンコーヒーまで何でも受け入れると、ホールフーズは予測している。
アップグレードしたスナックタイム
“携帯に便利なパッケージ”を求める声が高まり、高級スナック人気も上昇すると、ホールフーズは見る。
これには、ひと口サイズの生ハムや熟成したモツァレラなどがある一方、伝統的なチーズサンドイッチのアルチザンな(職人技を感じさせる)バージョンの人気も高まりそうだ。
家庭の食品戸棚にはアップグレードしたレトロなお菓子も仲間入りすると見られ、グルテンフリーのオーガニックなスイーツや、オーガニックの砂糖を使ったお米を膨らませたスイーツなども人気が出そう。
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エコ・コンシャスなパッケージ
来年は、食品だけではなく、ショッピング習慣も変化する。
2015年イギリス政府は、使い捨てのプラスチック袋に課金する法律を定めた。
これに続き、2019年までにプラスチック製のストローやマドラー、綿棒の配布や販売を禁止する計画がある。
来年は“再利用にさらに大きな重点”が置かれ、“BYOVB”(Bring your own vegetable bag=自分の買い物袋持参)キャンペーンを展開する店が増え、ビーズワックス(蜜蝋)でできた食品包装を導入する店も出てくるだろうと、ホールフーズは予測している。