今年も各地で夜空を彩るイルミネーション。夜が長く空気が澄んだ冬に灯るイルミネーションの多くは、春の訪れとともに会期を終えていく。その一方で、桜の季節までイルミネーションの開催延長を決めた施設もある。東京都稲城市の遊園地・よみうりランドだ。
よみうりランドでは2018年10月11日から、600万球のイルミネーションを園内各所に施した「ジュエルミネーション」を開催中。照明に宝石をテーマにしたオリジナルのLEDを用いて、照明デザイナーの石井幹子氏が手がけた光の演出が人気を博している。当初の会期は2019年2月17日(日)までだったが、「春の暖かいシーズンに夜桜とジュエルミネーションを同時に楽しみたい」という声を受け、初の期間延長を決めたという。
園内および周辺全域合わせて約1000本の桜が見られるよみうりランドは、お花見の名所としても毎年人気のスポット。今回の期間延長では「夜桜ジュエルミネーション」と題し、桜並木に薄いピンクをベースにしたカラーライトアップ演出が追加される。さらに大観覧車をはじめ、園内各所で桜色をメインにしたライトアップも行う予定だ。
よみうりランドによると、夜桜のライトアップ自体はもともと行ってきたが、これまでライティングを担当していたのは同園のスタッフだという。今回は、石井幹子氏が桜並木のライティングも担当し、これまで以上に美しい夜桜が楽しめるようになる。
だが、夜桜の見どころはこれだけにとどまらない。よみうりランドでは、園内の観覧車やゴンドラから桜並木を見ることが可能。コースター「バンデット」は、最高時速110kmの桜の中を疾走するため、史上最速の花見体験ができる。遊園地だからこそ見ることができる春の絶景だ。
よみうりランドの広報担当者も、「ジュエルミネーションと夜桜が同時にご覧いただけ、幻想的な景色が広がると思っております」と、自信と期待をのぞかせる。
延長された期間は、2月20日(水)から3月3日(日)までと、3月9日(土)、10(日)、16(土)、17(日)・3月21日(木・祝)から4月7(日)まで。また、夜桜ジュエルミネーションは3月21日からスタートする。値千金の春の夜をさらに美しく彩った光景を、その目でぜひ堪能してほしい。